10月は、火星(準大接近)と月(中秋の名月)が大活躍した分、
11月は、おとなし目の星空イベントでしたが、
とはいっても、月と惑星のコラボは引き続き楽しめる星空でした。
そして、何と言っても日本人として初めて、スペースX社が開発した
新型宇宙船「クルードラゴン」に搭乗した野口宇宙飛行士が、
無事、約6カ月間のミッションをスタートさせることができたという
嬉しいニュースがありました。ISSが日本上空を通過した際、
手を振った人も多かったのではないでしょうか。
1日 天王星が、おひつじ座で「衝(しょう)」を向かえました。
地球と太陽と天王星が一直線に並び、
天王星が 5.7等級に輝き、最も長く夜空に輝いて見えた日。
そんな天王星はどんな惑星なのか?
概要を動画にまとめました。
<天王星特集 YouTube動画>
5日〜 しし座流星群が出現期間に突入。
おうし座 北・南 流星群も引続き出現期間のため、
3つの流星群が同時に出現中。
オリオン座流星群 5日終了のため、
5日は、4つの流星群がぎりぎり出現している日となった。
11日 水星が西方最大離角。
水星が最も太陽から離れて見えた日。
地球より内側を回る内惑星(水星・金星)は、
太陽から離れているほど、長く観測でき見易くなります。
明けの明星・金星も綺麗に見えました。
内惑星が、早朝ひっそりと輝きを増した
賑やかな朝を彩ってくれました。
【惑星がみやすくなる知識2 内惑星編】@YouTubeより
16日 打ち上げ日
日本人として初めて、アメリカ・スペースX社が開発した
新型宇宙船「クルードラゴン」の運用初号機に搭乗。
ISSにドッキングし、約6カ月間という長期滞在。
様々なミッションに挑戦する。
【野口宇宙飛行士 ISS 長期滞在ミッション特設サイト】
17日 ISSドッキング・ハッチオープン後に、ISSへ入室
同日 しし座流星群が極大 - アストロアーツ
https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/11590_ph201117
数は極端に少なくなりましたが、流星の元となった彗星は、
かつて、1833年の北アメリカを中心に、最大で1時間あたり5万個の
「雨のような」流星の雨を降らせたという「テンペル・タットル彗星」
18日 国際宇宙ステーション・日本上空を通過
通過の様子をステラナビゲータで再現(2020年11月18日)
19日 月と木星と土星のコラボレーションが奇麗です!
日の入り後1時間なので、月を見上げて側に輝く
2つの惑星を楽しんでもらいたい日。
同日 国際宇宙ステーション ISS撮影 火星の側を横切る
30日 「半影月食」と言って地球の影にかすめる程度ですが、
今宵の満月は月食があります。
肉眼ではなく双眼鏡や望遠鏡の方が、
月に地球の影をうっすらと感じるようです。
ステラナビゲータで一連の流れを再現してみました。
流れ全体で見ると新たな発見が生まれるかも。
半影月食・月に私たち地球の影を感じられる日
(2020/11/30 再現:ステラナビゲータ)
半影と言えど地球から見て月食ということは、
月から見たら、地球による部分日食のようです。
望遠鏡で見たら、地上の街灯りも見えるんでしょうか。
でも、日食グラスを通してなので見えないか、、、
何はともあれ、想像が膨らみますね!
そんなことで最後に、食の最大時間から、
かなり遅れましたが、当日撮影した月です。
陰っているのは、半影でなく雲です。
でも、きれいな満月でした。
そんなとこで、2020年も残すところ後1月です。
<参考Webサイト&書籍>
・ASTROGUIDE 星空年鑑2021 2021年の星空と天文現象を解説
VR映像で宇宙旅行 皆既月食や流星群をパソコンで再現 (アスキームック)
・ステラナビゲータ11+公式ガイドブック
・ステラナビゲータ11
・星空案内人になろう!
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